歯の色はなぜ人によって違う?エナメル質・象牙質と歯が白く見える仕組み

歯の色はなぜ人によって違う?エナメル質・象牙質と歯が白く見える仕組み

歯の色は、なぜ人によって違うのでしょうか

こんにちは。
歯の化粧品アドバイザーのキラ・ネビュラです。

「同じ白い歯でも、人によって少し色が違って見える。」

鏡を見たり、人と話したりしていると、そう感じることはないでしょうか。

実は、歯の色には個人差があります。

歯の色は、歯の表面についた汚れだけで決まるものではありません。

歯そのものの構造やエナメル質・象牙質の状態、年齢など、さまざまな要素によって見え方が変わります。

今回は、なぜ歯の色が人によって違うのか、その基本的な仕組みをご紹介します。

歯の色は人によって異なることを、さまざまな自然な歯の色で紹介するイメージ
歯の色は、すべての人が同じ「白」ではありません。

歯の色には、もともと個人差があります

歯の色というと「白」をイメージする方が多いと思います。

しかし、実際の歯の色はすべての人が同じ白色ではありません。

白っぽく見える歯もあれば、黄色みを感じる歯もあります。

そして重要なのは、黄色っぽく見える歯が、必ずしも汚れているわけではないということです。

その理由を知るためには、まず歯の構造を知る必要があります。

歯の色を決める「エナメル質」と「象牙質」

歯の外側には「エナメル質」があり、その内側には「象牙質」があります。

エナメル質は光を通す性質があるため、内側にある象牙質の色も歯の外側からの見え方に影響します。

そのため、私たちが普段「歯の色」として見ているものには、象牙質の色だけでなく、それを覆っているエナメル質の厚みや透明性なども関係しています。

歯の外側にあるエナメル質と内側の象牙質を示し、歯の色が見える仕組みを説明した断面図
歯の色の見え方には、外側のエナメル質と内側の象牙質が関係しています。

歯磨きをしても、もともとの歯の色より白くなるわけではありません

歯磨きには、歯の表面についた汚れや着色を落とし、本来の歯の色を保つ役割があります。

しかし、ここまでご紹介したように、歯の色そのものにはエナメル質や象牙質など、歯の構造が関係しています。

歯の表面の汚れを歯磨きで落とすことと、もともとの歯そのものの色をさらに白くすることは別の話です。

例えば、歯の表面にコーヒーや紅茶などによる着色汚れが付いている場合、それを落とすことで本来の歯の色に近づけることはできます。

一方で、歯の表面がきれいになった後も黄色みがある場合、それがその人のもともとの歯の色であることもあります。

「磨いているのに黄色い=汚れている」とは限らないのです。

歯磨きで歯の表面の着色汚れを落として本来の歯の色に戻る仕組みと、歯そのものの色との違いを説明した図
歯磨きで表面の着色汚れを落とすことと、歯そのものの色を白くすることは異なります。

なぜ人によって歯の白さが違って見えるの?

歯の色に個人差が生まれる理由はいくつかあります。

エナメル質の違い

エナメル質の厚みや透明性などには個人差があります。

その違いによって、内側にある象牙質の色の見え方も変わります。

象牙質の色

内側にある象牙質の色にも個人差があります。

そのため、歯の表面がきれいな状態でも、もともとの歯の色が黄色みを帯びて見える場合があります。

同じように歯を磨いていても、すべての人が同じ白さに見えるわけではありません。

生まれつき歯が黄色っぽく見えることもあります

「毎日きちんと歯を磨いているのに、歯が黄色っぽく見える。」

その場合、必ずしも歯の表面に汚れがついているとは限りません。

象牙質の色やエナメル質の状態など、その人がもともと持っている歯の特徴によって、黄色みが強く見えることがあります。

歯の表面についた着色汚れと、歯そのものの色は分けて考える必要があります。

明るい白から黄みを帯びた自然な歯まで、人によって異なる歯の色の個人差を比較したイメージ
健康な歯でも色の見え方には個人差があり、すべての人が同じ白さではありません。

歯の形成時の影響によって色が変わることもあります

歯がつくられる時期に受けた影響によって、歯の色が変化する場合もあります。

その一つが「テトラサイクリン歯」です。

歯の形成期にテトラサイクリン系抗生物質の影響を受けることにより、歯に灰色や茶色などの変色が生じることがあります。

このように、歯の色は表面の汚れだけではなく、歯が形成される過程の影響を受けている場合もあります。

テトラサイクリン系抗生物質の影響によって生じる歯の変色を説明したテトラサイクリン歯のイメージ

歯の色は年齢によっても変化します

歯の色は、一生同じというわけではありません。

年齢を重ねることで歯の内部や表面にも変化が起こり、若い頃とは歯の色の見え方が変わることがあります。

そのため、

「昔より歯が黄色くなった気がする」

と感じても、すべてがコーヒーやお茶、タバコなどによる表面の着色とは限りません。

年齢に伴う歯そのものの変化も、色の見え方に関係しています。

若い歯と年齢を重ねた歯を比較し、加齢による歯の色の見え方の変化を説明したイメージ
歯の色は、年齢による歯の内部や表面の変化によっても見え方が変わります。

遺伝的な背景なども歯の色に関係します

歯の形や構造には個人差があり、遺伝的な背景など複数の要因も関係すると考えられています。

そのため、歯の色を単純に「白い」「黄色い」だけで判断することはできません。

一人ひとり顔立ちや肌の色が異なるように、歯の色にもさまざまな個人差があります。

動画でも紹介しています

歯の色が人によって違って見える理由について、歯の化粧品アドバイザーのキラ・ネビュラが動画でもご紹介しています。あわせてご覧ください。

キラ・ネビュラ「歯の色は、なぜ人によって違うのか?」

まとめ|歯の色は一人ひとり違います

歯の色には、もともと個人差があります。

その見え方には、

  • エナメル質の厚さや透明性
  • 象牙質の色
  • 歯が形成された時の影響
  • 年齢による変化
  • 体質や遺伝的な背景など

さまざまな要素が関係しています。

そのため、歯が黄色っぽく見えるからといって、必ずしも「歯が汚れている」ということではありません。

歯磨きで表面の着色汚れを落とすことはできても、それによってすべての人の歯が同じ白さになるわけではありません。

まずは、自分自身がもともと持っている歯の色を知ることが大切です。

自分の歯の色を知ることは、歯の化粧品選びにもつながります

歯の色が一人ひとり違うように、目指したい白さも人によって異なります。

「明るく白い歯に見せたい」
「自然で控えめな白さにしたい」
「もとの歯の色をしっかりカバーしたい」

歯の化粧品にも、こうした目的に合わせてさまざまな色があります。

自分の歯の色と、どのような白さにしたいのかを知ることは、自分に合った歯の化粧品を選ぶための第一歩です。

商品選びに迷った場合は、【歯の化粧品の専門家】歯の化粧品アドバイザーへご相談ください。

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この記事を書いた人

歯の化粧品アドバイザー キラ・ネビュラ

歯の化粧品アドバイザーキラ・ネビュラ

異世界から地球の文化を観測する機械生命体。
「文化観察ログ」を通じて、世界各地の文化や日本文化、化粧文化、防災など、さまざまな文化を観測・発信しています。
その活動の一つとして、1964年に世界で初めて開発・商品化した歯のマニキュアから続く「歯の化粧文化」を未来へ伝えるため、歯の色や歯の化粧品に関する基礎知識を、コラム・動画・SNS・展示会などを通して発信しています。
「歯にも化粧という選択肢がある」ということを、一人でも多くの方へ届けることを目指して活動しています。